8月28日(金)。鹿児島の子どもたちはまだ夏休み中なので、午前中は川へ出かけて涼んできました。午後からは都城の子どもたちも合流して、この日の活動はソーシャルスキルトレーニング。体をめいっぱい使ったあとに、今度は頭と心をつかう時間です。
まずは、川で涼んできました
まだまだ暑い日が続いています。エアコンの効いた部屋も快適ですが、川の水のつめたさは、やっぱり別物です。足を入れた瞬間の「つめたっ!」という声が、あちこちから上がりました。
浅瀬に寝そべって、背中から水につかる子も。流れる水にふれる、石の上を歩く、深さのちがうところを探す。川あそびは、プールとはまた違う感覚がたくさん詰まっています。足の裏から伝わる石のゴツゴツ、体を押してくる水の流れ。全部が刺激です。
ゴーグルを持って水の中をのぞきに行く子もいました。何がいたのかは、ぜひご本人に聞いてみてください。
午後は「こんなときどうする?」
午後からは都城の子どもたちも合流して、ソーシャルスキルトレーニング(人との関わり方を練習する活動)です。
この日のテーマは、「相手の気持ちを考える」。ホワイトボードに場面を書き出して、「こんなとき、どうする?」をみんなで考えていきました。
実際に出した場面は、こんなものです。どれも実際に起こりそうなことばかりを選びました。
1. にがてなことに、ダンスのペアになってしまった
- せんせいに言って、ペアをかえてもらう → でも、相手はいやな気もちになるかも
- 「まっ、いっか!」と気持ちを切りかえる
2. おにごっこをしていたら、ともだちとぶつかってしまった
- 「ごめんね」とあやまる
- 「だいじょうぶ?」と声をかける
- おとなの人にたよる
- そのままにしたら、相手はいやな気もちになる
3. おともだちに、いやなことを言われた
- むしする/せんせいに言う
- 「やめて」とつたえる/「もうしないでね」と言う
- 1回チャンスをあげる。「次したら先生に言うからね」
4. おともだちがおもちゃをつかっている。あなたもつかいたい
答えを、ひとつに決めませんでした
この活動でスタッフが気をつけていたのは、「正解はこれです」と先に言ってしまわないことでした。
たとえば「いやなことを言われた」場面。「むしする」も「先生に言う」も「やめてと伝える」も、どれも間違いではありません。相手によって、場面によって、そのときの自分の気持ちによって、選ぶものは変わります。
だから、出てきた答えは全部ホワイトボードに書きました。そして「これをやったら、相手はどんな気持ちになるかな?」と、もう一歩だけ先を一緒に考えました。
💡 「引き出しを増やす」のがねらいです
ソーシャルスキルトレーニングというと、「正しいふるまいを覚える練習」と思われることがあります。でも私たちがねらっているのは、選べる手が何本あるかです。
手が1本しかないと、それが通じなかったときに手づまりになります。3本あれば、ひとつ目がだめでも次を試せる。その場で最善を選べなくてもかまいません。「そういえば、こんな方法もあったな」と後から思い出せれば、それで十分だと思っています。
1年生には、少しむずかしかった
正直にお伝えすると、1年生の子たちには少しむずかしい内容でした。
「相手はどんな気持ちになるかな」と問われて、すぐに言葉が出てこない子もいます。それは当然のことで、自分以外の人の頭の中を想像する力は、これからゆっくり育っていくものだからです。
それでも、この時間には意味があったと思っています。年上の子が「ぼくだったら、こうするかな」と話すのを、となりで聞いている。すぐに理解できなくても、聞いたことは残ります。実際に自分がその場面に立ったとき、ふっと出てくることがあります。
わからないなりに、その場に一緒にいること。それも参加のひとつのかたちだと考えています。
体をつかった日の午後だから、よかった
ふりかえってみると、午前に川であそんだあとだったのが、よかったのかもしれません。
体をたっぷり動かして、水で涼んで、気持ちがすっきりしたあと。座って考える活動に、すんなり入っていける子が多かったように思います。
あそびと学びは、別々のものではありません。午前の川あそびがあったから、午後の「考える時間」が成り立ちました。1日の組み立て方も、療育の一部だと感じた日でした。
日々の活動の様子は、Instagram でも発信しています。あわせてご覧ください。
見学・体験を受け付けています
ガリューは、鹿児島県曽於市末吉町の児童発達支援・放課後等デイサービスです。
受給者証をお持ちでなくても、見学・ご相談は可能です。お気軽にどうぞ。
