8月6日(木)、夏休みの活動として、鹿児島市にある「かごしまメルヘン館」へおでかけしてきました。曽於市からはなかなかの長旅でしたが、着いてみれば子どもたちは大喜び。目と頭をたくさん使った一日になりました。
まずは、長い長い道のり
今回のおでかけで、実は最初の関門だったのが「移動そのもの」でした。事業所のある曽於市から鹿児島市までは、それなりに時間のかかる道のりです。
長時間じっと座っていることは、子どもたちにとって決してかんたんなことではありません。それでも、「あと何分くらいで着くよ」「次はどこを通るよ」と見通しを伝えながら進んでいくと、みんな自分なりの過ごし方を見つけていました。窓の外をながめる子、おしゃべりを楽しむ子、静かに過ごす子。おでかけは、目的地に着く前からもう始まっています。
そして到着。館内に入ったとたん、車内のしずけさが一気にほどけて、あちこちから「わあ!」という声があがりました。
トリックアートに「あれ?」がいっぱい
メルヘン館には、壁や床にえがかれた大きなトリックアートがあります。立ち位置をくふうすると、絵の中に入りこんだように見えるしかけです。
おもしろいのは、その場に立っている本人には、しかけがよく見えないということ。目の前にあるのは、あくまで平らな壁と床です。ところが少しはなれた場所からながめると、まるで立体的にへこんだり、飛び出したりして見えます。
写真で確かめて、不思議そうな顔
今回いちばん印象的だったのが、この場面でした。
ポーズを決めて、スタッフが写真をパチリ。そのあと子どもたちに画面を見せると、自分がさっきまで立っていた場所と、写真の中の景色がちがう。「あれ?」という表情になり、写真と目の前の壁を何度も見くらべて、不思議そうにしていました。
そしてすぐに、「もう1回やりたい!」。今度は自分から立ち位置を変えたり、ポーズを工夫したり。うまく見えるところを、自分でさがし始める姿がありました。
💡 「見え方はひとつじゃない」という体験
同じものでも、立つ位置がちがえばまったくちがって見える——トリックアートは、それを体ごと味わえるしかけです。
これは、「自分から見えている世界」と「相手から見えている世界」はちがうかもしれない、という気づきにつながっていきます。人との関わりを考えるうえで、とても大切な感覚です。
写真という「third person(第三者の目)」を通して自分を見る経験も、ふだんの生活ではなかなかできないものでした。
館内をゆっくりめぐって
トリックアートのほかにも、館内には見どころがたくさん。それぞれのペースで、気に入った場所をじっくりながめて回りました。
広い場所でのおでかけでは、「勝手に走り出さない」「呼ばれたら集まる」「順番にゆずる」といった約束ごとがたくさんあります。楽しい気持ちと、まわりに合わせる気持ち。そのバランスをとる練習ができるのも、外での活動ならではです。
さいごに、みんなで記念写真
帰りの車の中では、静かになった子、まだ興奮さめやらぬ様子で今日のことを話し続けている子と、さまざまでした。それぞれの形で、しっかり楽しんだ一日だったのだと思います。
ガリューでは、こうした季節ごとのおでかけも、日々の療育の大切な一部と考えています。いつもとちがう場所へ行き、いつもとちがうものを見て、「あれ?」と思う。その小さなおどろきの積み重ねが、子どもたちの世界を少しずつ広げていってくれるはずです。
これからも、子どもたちの「できた!」や「おもしろい!」の場面を、この日記でお届けしていきます。
日々の活動の様子は、Instagram でも発信しています。あわせてご覧ください。
